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日本の温室効果ガス排出、2024年度は過去最低の10億4600万トン ネットは初の10億トン割れ
環境省は4月14日、2024年度の温室効果ガス排出量が10億4600万トンとなり、1990年度の統計開始以来で最少だったと発表した。森林吸収分を差し引いたネット排出も9億9400万トンで、初めて10億トンを下回った。
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環境省は4月14日、2024年度の日本の温室効果ガス総排出量が10億4600万トンとなり、1990年度に統計を取り始めて以来の過去最低を更新したと発表した。森林などの吸収量を差し引いたネット排出量は9億9400万トンで、こちらも初めて10億トンの大台を割り込んだ。 前年度(2023年度)比では総排出量が1.9%減、約2030万トンの減少。環境省は、製造業の生産減少に加え、脱炭素化の進展が寄与したと説明している。電源構成では、再生可能エネルギーと原子力を合わせた発電比率が3割超となり、排出抑制に一定の効果があったという。 吸収源による炭素吸収量は5230万トン。これを差し引いたネット排出量は前年度比で1.9%(約1880万トン)減の9億9400万トンとなり、ネットベースでも過去最低を更新した。
日本は2030年度までに2013年度比で46%の排出削減を目指しており、2024年度時点で2013年度比28.7%減まで進んでいる。個別のガスでは、冷蔵庫などの冷媒に使われる強力な温室効果ガスであるハイドロフルオロカーボン(HFC)の排出が3220万トンと、前年から4.8%(約160万トン)減った。地球温暖化係数の低い冷媒への転換や、機器廃棄時の排出抑制策の改善が背景にあるとされる。 環境省の担当者は、2050年の温室効果ガス排出実質ゼロに向け「着実に減少している」とする一方で、削減ペースは「やや鈍化している」との認識も示した。引き続き、再生可能エネルギーの導入拡大や省エネルギー対策の推進を進める方針だという。
