BusinessAI EnhancedSource: www.japantimes.co.jp
中東情勢緊迫でエチレン設備停止回避へ綱渡り 日本の化学大手、減産と代替調達で稼働維持
中東危機が続くなか、日本の化学大手はエチレン工場の停止を避けるため出力を落として稼働を継続。設備は一度止めると再起動に1カ月超かかるため、各社は中東以外からのナフサ調達と価格転嫁で採算確保を図っている。
Japan

【4月8日】中東情勢の緊迫が長引く中、日本の大手化学メーカーがエチレン工場の操業停止を避けるため、綱渡りの対応を続けている。プラスチックや合成繊維の基礎原料であるエチレンは、国内製造業の幅広い分野を支えるだけに、操業維持が急務となっている。 エチレンの製造設備は一度停止すると再起動に1カ月以上を要する。このため各社はフル停止を避け、装置を動かし続けながら生産を絞る減産体制に切り替え、設備の安全運転と稼働継続を優先している。 原料面では、エチレンの主原料である原油由来のナフサについて、中東以外の地域からの調達を模索。併せて、継続稼働による採算を確保するため、コスト上昇分の販売価格への転嫁も進めている。 国内には、茨城県神栖市の三菱ケミカル茨城事業所のように、エチレンを含む石油化学製品を生産する拠点が点在する。こうした基幹設備の停止回避は、操業面だけでなく、広範な川下産業への供給を途切れさせないうえでも重要だ。 各社は当面、減産による稼働維持、非中東からのナフサ調達、価格転嫁の三本柱で局面をしのぐ構え。今後の動向は、代替調達の安定度合いとコスト転嫁の進捗に左右される見通しだ。
