Googleの対話AI「Gemini」に個人最適化機能 日本で提供開始、GmailやYouTubeとも連携

Googleは4月14日、対話AIアプリ「Gemini」において、ユーザーの利用状況や各種Googleサービス上の情報を横断的に活用し、回答を個別最適化する新機能「パーソナル インテリジェンス」を日本でも提供開始したと発表した。対象はまずGoogle AI Plus、Pro、Ultraの個人アカウントで、数週間以内に無料版ユーザーにも拡大する予定だ。 新機能はGmail、Googleフォト、YouTube、Google検索などと連携し、ユーザーごとに最適化した応答を返す。Googleによると、複数の情報源をまたいで整理・推論する能力と、メールや写真などから必要な情報を検索・抽出する能力を組み合わせることで、テキスト、写真、動画にまたがる応答が可能になるという。
同社は具体例として、北海道旅行の予定をGeminiに尋ねるケースを示した。Gmail内の予約確認メールを基に旅程を整理し、Googleフォトに保存した地図のスクリーンショットや写真を呼び出し、さらにYouTubeの視聴履歴を踏まえた飲食店の提案まで行えるとしている。複数のアプリを行き来せず、必要な情報を一度に確認できる点が特徴だ。 プライバシーへの配慮も強調されている。アプリ連携は初期設定でオフとなっており、有効化するかどうかや連携するアプリはユーザーが選べる。連携後もGeminiがデータにアクセスするのは、特定のリクエストに応答したりタスクを実行したりする場合に限ると説明。Gmailの受信トレイやGoogleフォトのライブラリ内の情報をモデルの学習に直接使うことはなく、回答時にはどの連携アプリの情報を参照したかも表示する。
健康関連など機微な情報については、Gemini側から積極的に推測しない設計とし、ユーザーからの質問があった場合にのみ回答するガードレールも設けた。Googleは、個人データの安全性を確保しながら利便性を高める狙いを示している。 一方で同社は、機能には課題が残るとも説明する。過度なパーソナライズにより不正確な回答や無関係な関連付けが生じる可能性があり、人間関係や興味関心の細かなニュアンスを読み違える場合もあるという。こうした場合は、フィードバックの送信やチャット上での訂正によって改善できるとしている。 対応環境はWeb、Android、iOSのGeminiアプリおよびGemini内で選択できる各モデル。ホーム画面に項目が表示されない場合は、設定から「パーソナル インテリジェンス」を選び、連携したいアプリを指定することで有効化できる。
