中東緊張で原油高、休場多いアジアで日経先物軟調 トランプ氏がイランに火曜期限

中東情勢の緊張が強まるなか、休場が相次ぐアジア市場で週明けの日本株は下げて始まる見通しだ。原油価格が上昇する一方で、投資家は米国とイランの戦争をめぐる最新の動きを織り込んでいる。 トランプ前米大統領は日曜、ホルムズ海峡が完全に再開されなければ、火曜からイランの発電所や民生インフラへの攻撃に踏み切ると新たな警告を発した。ホルムズ海峡はイランとアラビア半島の間に位置し、世界の原油・ガス供給の約5分の1が通過する要衝だ。トランプ氏は、先週にイラン領内で撃墜された米軍の航空兵が米軍に救出されたことを受け、国に「地獄を見せる」とする粗野な表現を含む投稿も行った。その後、米東部時間の火曜午後8時を期限とする旨を投稿したが詳細は示していない。ホワイトハウスは日曜、この日時が対イラン交渉の新たな期限だと説明した。トランプ氏は月曜午後1時(米東部時間)にホワイトハウスの大統領執務室で「軍とともに」記者会見を行うと述べている。
イラン側は、海峡の完全再開は「戦争による損害の補償」後になると応酬。テヘランは湾岸の近隣地域で経済・インフラ施設への攻撃を継続しており、クウェートの石油本部も標的に含まれるとされる。 産油国の動きも交錯する。石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国のうち8カ国は日曜、5月の生産枠を日量20万6,000バレル引き上げた。ただし、戦争の影響で一部加盟国の生産・出荷が制約されているため、この決定は象徴的な色彩が濃いとの見方が多い。 原油相場は上昇し、米国産WTI先物5月物は2.57%高の1バレル=114.11ドル。国際指標のブレント先物は2.62%高の111.65ドル(いずれも米東部時間午後7時51分時点)。 こうしたなか、シカゴの日経平均先物は53,065で、直近の現物終値53,123.49を下回っている。週明けのアジアは休場が多く、オーストラリア、ニュージーランド、香港はイースター、
中国本土と台湾は清明節(墓参りの祝日)で取引が止まる。 米株先物も軟調で、ダウ平均先物は253ドル(0.5%)安。S&P500先物は0.6%、ナスダック100先物は0.7%下落した。投資家の視線は、トランプ氏が示した火曜の期限、ホルムズ海峡の行方、そして原油高が企業収益に与える影響に集まっている。
