シニアのSNS利用、60代92%・70代78%に拡大 Facebookは男性の投稿が半数超、Xとインスタは閲覧中心

シニアのSNS利用が一段と広がっている。NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年1月に公表した調査によると、LINE、Instagram、Facebook、X、TikTokのいずれかを使っている人は、60代で92%、70代で78%、80代前半でも47%に達した。投稿の傾向にも差があり、Facebookでは男性の利用者で半数以上が投稿していた一方、InstagramやTikTokは投稿する人が3割以下にとどまり、閲覧中心の使い方が目立った。 同研究所は、スマートフォンの普及拡大がSNS利用の押し上げにつながっていると分析。前年と比べた伸びでは70代が顕著で、男性の利用率が7ポイント上昇したという。年代別では、60代は9割超の高水準を維持し、70代も約8割に迫った。80代前半は5割弱ながら、一定規模で浸透が進んでいることがうかがえる。
サービス別では、全ての年代でLINEの利用が最も高かった。60代ではLINEに次いでInstagramの利用が多く、男女とも2割を超えた。一方、70代以上ではLINE以外の利用は低水準で、各サービスともおおむね1割以下にとどまった。前年との比較では、70代男性でLINE、60代女性でXの利用率がそれぞれ5ポイント以上上昇した。 投稿頻度にも違いが表れた。Facebookは発信している利用者の割合が高く、男性では半数以上が投稿。対照的に、InstagramとTikTokは投稿者が3割以下にとどまり、利用の中心は閲覧だった。LINEは利用者の90%が発信しており、シニア層においても日常的な連絡手段として定着している様子がうかがえる。
経年の参考データでは、関東地区の60・70代におけるLINE利用率は2018年の28%から2026年には83%へ上昇。InstagramやX、Facebookも緩やかに伸びており、シニア層のSNS利用が単年の増加にとどまらず、中長期的に拡大する傾向が示された。 調査は訪問留置法で実施し、全国の60~84歳の男女1300人から有効回答を得た。対象者は性別、年齢、都道府県の人口分布に応じて割り付けて抽出したとしている。
